こんにちは、栗原です。

フレーミング効果をご存知でしょうか?
マーケティングに用いられるテクニックです。
今回、ブランディングや売上げアップに繋がるテクニックをご紹介します。
習得してマーケティング施策に活用してみてください。

下の2つの画像を見比べてみてください。

見比べてください(フレーミング効果の例)

2つの画像の違いはなんでしょうか?
形?
大きさ?
色?

2つの画像は明らかに色が違うことが、挙げられます。
外側の四角はもちろんのこと、内側の四角の色も違って見えるのではないでしょうか?
実はこの2つの画像の違い、色の違いなのですが、色が違うのは、外側背景の四角の色だけ。

内側の四角の色は、全く同じ濃さのグレーを使用しているんです。

フレーミング効果とは

「でもなぜか、右の四角のグレーの方が濃く見えた!」と感じた人が多いのではないでしょうか?

これは、『フレーミング効果』と言う、脳の基本的原理から起こる現象です。

「『フレーミング効果』とは、固定観念に縛られて判断を誤ること」と定義されていますが、
2つの四角形の濃淡が同じに見えない原因は、背景である大きい四角の濃淡の違いから来ています。

この効果は、マーケティングに応用できます。
マーケティング用語に置き換えてみると、

・背景の四角⇒ブランド
・内側の四角⇒知覚

と置き換えることができます。

例えば、品質には全く違いがない、2つスニーカーがあったとします。
片方のスニーカーにはNIKE(ナイキ)のブランドロゴが入っています。
一方、もう片方のスニーカーには、何も記載がありません。
どちらのスニーカーを買いたいと思いますか?
圧倒的に、「NIKEのスニーカーを買う!」と答える人が多いと思います。

なぜなら、知っているブランドだと安心感があったり、店舗もたくさん構えているし問題なさそう、という気持ちがあるから。

先ほどの見比べた四角の画像に置き換えてみると、

・背景の四角⇒ブランド
・内側の四角⇒商品(知覚)

となるので、人は商品(知覚)を判断するときに
"背景のフレーミング=ブランド"に左右されているということになります。

フレーミング効果で大切なのは、「ブランド力」

このフレーミング効果は、自然と脳の中で処理されていることなので、人は全く自覚をしていません。
脳が瞬時に判断をくだしているのです。
先ほど例で挙げたスニーカーのように、無名ブランドがいくらNIKEと変わらない品質の新商品を開発した所で、NIKEのブランド力にはかなわず、消費者はフレーミング効果にやられてブランドロゴが目立つNIKEの商品を買ってしまうのです。

じゃあどうしたら、有名ブランドに勝てるのでしょうか?

大切なのは、「ブランド力」。

1番最初に例で挙げた、

「背景の四角=ブランド」

このブランドの違いを見せるのです。

今回の例だと、NIKEとは違うところや持っていない所、いわゆる「付加価値」をつけ、顧客にアピールする必要があります。

知覚=内側の四角

この商品が欲しいと思ってもらうために、顧客にブランドを認知して貰い、他社とは違う付加価値をつけ、商品(知覚)をフレーミングさせ、購買に繋げる。
このフレーミング効果を応用すれば、
大手が参入する業界でも、また安売りをせずとも効果的なマーケティングができるのです。

まとめ

フレーミング効果をマーケティングに応用するメソッド、ご理解いただけましたでしょうか。
他にはない独自の価値を商品に付加していくことが、お客様を魅了する為には大事ということですね。
例えば、セレクトショップやブティックがブランド商品を販売する際には、ブランド商品であることを分かりやすく宣伝する。
逆に、ブランディングに取り組んでいるメーカーだったら、本記事のように、競合品との比較、差別化を数字を用いてグラフや図で分かりやすく特有の付加価値を顧客へ伝えることでフレーミング効果を発揮できます。
もちろん一朝一夕で完成するものではないですが、地道にオンリーワンの付加価値を訴求していけば、必ずや売り上げアップにつながります!

▼お問い合わせはこちら▼
https://fashonablecormorants.com/contact/

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