こんにちは、栗原です。
今回は、アクセサリー販売員の方に向けたお話です。

アクセサリーの販売員に必要なスキルは多々ありますが、 やはり最後に売上につなげる決め手となるのは”商品知識”

毎日身に着けられるようなシンプルなスキンジュエリーや、 それなりに高価なジュエリーともなると、 デザイン性やブランド名だけでなく素材の質や価値が購入の決め手となる方も多いはず。

18金や14金、KGP、KGFなど、 よく見かけるけどあまり理解できていない専門用語はありませんか?
今後の販売接客に役立つ アクセサリーの基本知識をお伝えします。

金の純度とは?

アクセサリー販売員の基本知識/18金と14金の違い

アクセサリーのスペックでよく耳にするのが 「18金(18K)」「14金(14K)」というワード。
これは、金の純度を表しており、 純金(純度99.99%の金)を24金として、 不純物(銀、銅など)の割合が多くなるほど数字が小さくなります。

18金なら金の割合が75%、不純物が25%。
14金なら金が58.3%、不純物が41.7%となり、 数字が大きいほど金の割合が多いので高価、ということになります。

ただ、24金に近いほどアクセサリーとして良いというわけではありません。
もちろん輝きは最高レベルで、不純物がないので劣化もしませんが、 純金は柔らかくアクセサリーとして不向き。
ですので、身に着けるものとして使える程度の硬さをもった 18金や14金がアクセサリーやジュエリーには多いのです。

18金と14金の違いって?

アクセサリー販売員の基本知識/金の純度の使い分けと割り金

では、18金と14金はどのように使い分けられているのでしょうか。

18金がアクセサリーにとてもよくつかわれる理由とは、

・純金に近ければ近いほど錆びづらく変色しにくい、輝きが強い。
・身に着ける物として十分な強度。

この2点の最大公約数が、18金の割合(金75%、不純物25%)と言われているからです。

また、金に対して不純物である25%の部分を「割り金」と呼び、 主に銀や銅が使われていますが、この割合によってゴールドの色味を調節することができます。

例えば、25%のうち銀が15%、銅が10%だと 黄味の強いイエローゴールドに。
銅の割合が増えるほど赤味が増し、プラチナの代替として使われる パラジウムという金属を足すと、優しく肌なじみのいいピンクゴールドになります。

このことから、割り金はただ強度を上げる為だけではなく、 ゴールドの色味を変える用途にも使われていることが分かりますね。

対して14金は、金の割合が減るので18金より硬度が高く、変形しづらいので 日常的に使うアクセサリーとしては適しています。
輝きはほぼ変わらないのに比較的安価に手に入るのも特長ですね。

例えば自然のモチーフを彫刻刀で彫り込んでいくハワイアンジュエリーには、 模様が長持ちする硬度を備えた14金が一般的に使われています。

このように、使うシーンや加工の幅が広がるので 14金も18金に並ぶほど普及してきています。

最後に

まずはアクセサリーの素材・ゴールドの種類についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
次回は、アクセサリーの加工の工程が関係している「○○kgf」と「kgp」の違いについて紹介します。

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