こんにちは、栗原です。
今日は、「儀式とマーケティング」についてお話したいと思います。
儀式というと、薄暗い部屋で悪そうな魔法使いが呪文を唱えている…
といったイメージを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
実は、私たち人間も大抵同じような儀式をこなしているんです。
儀式は買い物の仕方を左右する
世界の巨大広告会社BBDOが実施したある調査では、
世界の26か国でほとんどの人が全く同じ日々の儀式、
すなわち”日課”をこなしていることがわかったんです。
(『買い物する脳-驚くべきニューロマーケティングの世界』著:マーティン・リストローム より)
最初の儀式は「戦いの準備」
朝起きて、安全な我が家を出発する用意をする行動。
次に「ごちそう」
同僚と、家族と、取引先と、誰かと一緒の食事をする行動。
最後の儀式は「未来から身を守る」
戸締りをし、明日の準備をして、明かりを消すような行動。
人間は極めて儀式を重んじ、こういった習慣で行動します。
例えばごみの収集日が決まっていたり、クリスマスや長期休暇の旅行なども、
この「儀式」に含まれますね。
この儀式は、地域や宗教、年齢などによって違いがあり、
シニア世代と若い世代では買い物の回数や行動に差がでます。
つまり、儀式は買い物の仕方を左右するのです。
ターゲット層の重視する儀式から行動を予測
ターゲットとする顧客層がどのような儀式を重視し、
どのように意思決定するか、こういった行動は予測可能です。
例えばシニア層(団塊の世代)は、
「一晩じっくり考えて決める」タイプが多いと言われています。
ですので、こういった消費者に初対面で成約させようとする
営業マンの熱心な売り込みは逆効果となり、
嫌な印象しか残らない結果となってしまうことが多いんです。
まずはターゲット層の重視する儀式から行動を予測してみるのも、
1つの効果的な方法かもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
まずは自分の一日を振り返って、どんな儀式を行っているのか
考えてみてくださいね。
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