こんにちは!アズロッソの峯岸です。
本日は【値引きをして喜ぶ顧客とは縁を切る】について紹介致します。
脳は価格が高いと感じたものに価値を感じる
スタンフォード大学とカリフォルニア工科大学の研究者が、
ワインの知識のある人を使ってある実験を行いました。
まず、安いワインを被験者に飲ませ、価格を45ドルと伝えたグループと5ドルと伝えたグループに分けます。
すると、45ドルと伝えたグループの方が、5ドルと伝えたグループに比べて、
ワインを飲んだときに脳が大きな快感を覚えることが実証されたのです。
栄養ドリンクを使った別の研究では、高い金額を支払って栄養ドリンクを購入した人は、
同じ商品を割引価格で購入した人よりも早くパズルを解くことができると証明されました。
値段が高かった栄養ドリンクの方が、高い効果を得られたことがわかります。
さらに、別の実験では、被験者に鎮痛剤のプラセボ(偽薬)を渡し、
1回分の料金が2.5ドルと伝えると85%の人が痛みが軽減したと報告されましたが、
1回分の料金が10セントと伝えると、たった61%の人しか痛みの軽減がなかったと報告されました。
これらは「脳は価格が高いと感じたものに価値を感じる」ということを裏付ける実験です。
勿論、必ずしも高く設定すれば良いという訳ではありません。
なぜなら「高価なモノが満足感を押し上げるのは、それを購入し、消費した後である」からです。
安易な値引きは厳禁
値引きをすると顧客は一時的には喜びますが、ブランドの価値を感じる体験が消え、
低い価格で認識されてしまうと、今後高く販売することは困難になります。
また、値引きは顧客の質も低下させるのでお勧めしません。
例えば旅行のプランでも、
高額のプランを選ぶ顧客ほど満足度が高く、
低額のプランを選ぶ顧客ほどクレーム率が高いのです。
もし、あなたが高級品や高級ブランドを販売しているなら、安易な値引きは厳禁です。
値引きをして喜ぶ顧客とは関わらず、あなたの製品に魅力を感じてくれる顧客に向けたサービスを考えることが重要です。
最後に
安易な値引きはブランド価値を下げてしまうだけでなく、
顧客の質をも下げてしまうのでその場限りの利益に振り回されぬよう、
ぶれない軸をもってマーケティングをする必要があります。
お客様に価格に見合った商品・サービスであると判断してもらえるような工夫をしていくのが大切です。
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